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「お茶盌は楽」

畑の帰り道、茶花を先生のところに届けました。

「主人の本ができたわよ」と先生。早速、サイン入りで頂いて来ました。

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ご主人紫晴先生が、楽茶盌のとりこになったきっかけは、昭和55年東博で開催された「茶の美術展」で長次郎の「無一物」を見たことだったそうです。そのとき、長次郎の代表作「大黒」も並んで展示されていたそうですが、とにもかくにも「無一物」に魅了されたそうです。

それ以来ずっと「楽茶盌」の作陶に励んで来られました。ウコンの茶盌布をいっぱいミシン掛けしてお手伝いした前回の三越の作品展が昨日のことのようですが、年表をみると平成28年でした。

書の中には、楽茶盌の様々なこと、、、楽の歴史、楽の楽しみ方、そして実際の楽の作り方が詳細に分かりやすく記されています。

最後の方に、「茶盌を育てる」という記述があります。

「どんなに良い茶盌も使い方が悪いと品格がなくなってしまいます。特に楽茶盌は、作が5分、使う人が残りの5分を育てて1個の茶盌ができる」「楽茶盌は、使い込むことによって次第に丈夫になり、割れにくくなります。ただし赤楽や飴釉茶盌を茶会で1日に13回、15回と連続して使うのは極めて危険です。茶盌は時々休めて、水分を抜いて使ってください」と紫晴先生の楽愛が伝わります。

author:Muu, category:お茶, 01:09
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箱を作ってみる

江戸初の弥七田窯の古い織部の花入は、箱無でしばらくポコポコで巻いた状態です。細長くて、ちょうど合う箱がなかなか見つけられませんでした。

DIYで箱を作ってみようと箱初挑戦です。

買ってきた木材は、板厚5mmのアガチスです。アガチスは南洋ヒノキとか、南洋スギとか呼ばれますが、実際はこんな木です。

軽くて軟らかく、肌目が緻密なので、これを使うことにしました。紐通しの欠き込みは、どうしましょう?久しぶりに彫刻刀を出して来ました。もう20年くらい使っていません。昔木彫を習っていた時にそろえたものです。何とか紐通し完成です。

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小口をピタッとそろえるのはとても難しいです。しかも、直角を保たなければなりません。まあ、細かいことは気にしないで完成することを考えましょう。

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できた「なんちゃって木箱」は画像左側です。見本にしたのは、右側のプロが作ったであろう古い箱です。蓋の四方桟は、さすがにまねできませんから下駄箱になりましたが、何とか花入の箱の役目は果たしてくれそうです。ポコポコよりいいでしょうと自己満足。

author:Muu, category:お茶, 23:37
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旅箪笥

ずっと以前、茶道を習い始めた頃、自宅で練習する道具は何も持っていませんでした。

骨董好きの私が最初に求めたのは、旅箪笥の中に水指、棗、柄杓、茶碗2種などがいろいろ仕組まれたものでした。この箱そのものが、点前で使うものなどつゆ知らず、ただ収納箱には最適と思ったものです。

習う内に、晩年の利休が小田原陣中の秀吉に携えたと伝えられる棚だと知りました。正面のけんどんの蓋を開けると2段の棚があり、下に水指、中段に茶器、上段の切り込みに柄杓を立てかけ、下手前に蓋置といったように、点前として完成していて、ただの収納棚ではありませんでした。

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しかし、3年前の家の建て替えの時に、落とし込みの引手金具をなくしてしまいました。ただの金具、されど金具、これがないと点前が成立しません。

先日、中古ですが桐木地の完成品を見つけて、GETしました。ちゃんと木釘を使って組み立てられています。

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author:Muu, category:お茶, 23:01
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久しぶりのお茶事

仕事のせいにしてすっかり茶道から離れていた昨今ですが、今日は「松尽くしの」正午の茶事に行ってきました。イブイブだから、少しクリスマスっぽい小物で・・・着物を着るのも久しぶりのことです。

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今日は何と正客役、最初はとても緊張していましたが、初炭が始まる頃にはもうすっかり今日はじめてお会いした連客の方々と和気藹々・・・表1名、江戸千家1名、裏3名の構成でした。同門の茶事と違って、様々なことが聞けてとても勉強になります。こういうとき、表はこうして、江戸千家はこう、裏はこうするといった感じです。例えば、茶入拝見のとき、裏はお茶を使い切っていますから茶入を傾けても大丈夫、しかし、表はお茶が残っているから傾けるのはNG。じゃ、1碗5名分のときは人数分数えて茶碗に入れるのですね。途中で声を掛けて時蕎麦になっちゃうとまずいですね。

 

しかも、お茶室が京間4畳半で、今私が計画しているのと全く同じです。木の使い方、明かりのとり方、床柱の納まり、網代(3尺、勾配)と葦(平)の天井、天井見切りは桜の皮付き丸太、蹲、踏石、腰掛待合、勉強の数々です。計画当初有名な茶室設計の専門家に相談を持ちかけたが、工費の桁違いから、近くの工務店に工事を依頼された。工務店の社長さんは長年茶室を手がけてみたいという夢があり、自ら鹿児島に出向いて屋久杉をトラックに満載して帰って来たとか。床柱は末口135程の錆丸太で末は畳寄を越えて畳の縁にめり込んで納めてある、水屋との境の欄間は450x2900程の皮付き屋久杉一枚もので樹形がそのまま表現されるなど、作り手のパッションが各所に満ち満ちています。この工事だけで7ヶ月を要したとのこと、さすがに立派なお茶室でした。家はここまで行けない、和室以上茶室以下でいいとボーダーを引いて帰宅した感もあります。

心のこもった手作りの懐石の数々、驚きながら美味しく頂きました。後座の花は、利休という名前の和蘭でした。詫びた色目と風貌がご馳走でした。薄茶が終わって、ご主人様が釜の湯でコーヒーと紅茶を入れて?点てて?下さいました。美味しかったこと!またお茶会に行きたくなってしまった私です。

さて、一日楽しんで来たので残りの仕覆作りに集中しなければなりませんね。

author:Muu, category:お茶, 19:26
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炉釜

昨夜は終電、、、毎日遅くてブログが更新できていません。

さて、家の建替えのために、茶道具も仮住まいに引越し中です。

今まで無造作にあちこちに散らばっていた道具達の名前や箱サイズをエクセルに打ち込んでリストを作りながら作業していますが、いつどんないきさつで求めたのかすっかり忘れてしまっている道具もあったりします。

エクセルのリストは、REVITの茶道具ファミリにそのまま流し込んで一気にモデル化収納場所の確認と確保をしたいと思い、茶碗の箱は緑、懐石の箱は赤とか区別、タイプマークに名前を入れておけば3Dモデル内で探すのも楽?なんて・・・今は唯考えているだけです。

 

リストを作っていて、正式な炉用の釜が無いことに気が付きました。

しばらく、YAHOOの中をうろうろしてやっと出会えた炉釜が届きました。

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高橋敬典の真形(しんなり)釜、殆ど未使用で環は袋に入ったままの状態でした。重さは4kgとずっしり手に感じます。

昔、お仕覆の先生がお道具がわからなかったら付いている箱のグレード、共か合か、紐付きかどうか、杉か桐か、下駄箱(蓋裏が2本の桟付の箱)かどうかで判断なさいと言っていました。確かに紙の外箱があり、共箱は桐で紐付き、下駄箱ではない・・・いいのね、これで。

届いて先ず水を張りました。水漏れはなさそうな状態でしたが、以前に花入れを買ってしばらく経ってから使用したら水漏れして使えないことがわかり、時間が経ってしまって返品することもできない苦い経験をしたので、今回は念のためでした。もちろん、この釜は、水漏れなしでした。これを使えるのは、来年家が完成してからですから、乾かして、箱に戻しました。

茶道具のリストがほぼ完成したので、次は書籍です。「迷ったら捨てる」こう思っていても片付け作業は中々大変です。茶道具も小さな香合の箱から風炉や棚の大きな箱まで千差万別ですが、さすがに古裂は薄っぺらでファミリに出来ませんね。さてどう、3D管理したものか迷うところです。

author:Muu, category:お茶, 23:05
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朱の器

少し前に衝動買いした江戸中期の根来懐石膳セット、茶道の先生に「じゃ真の茶事、精進懐石ね」と言われビックリ。恥ずかしいことに朱塗りは真塗りのセットと用途が違うことすら知らなかった私です。手放して真塗りをそろえるのは簡単です、それでも、根来の肌は美しい、手放す気にはなりませんでした。

膳、飯碗、汁碗、豆子(ずす)、楪子(ちゃつ)は根来・・・さて、その他の器はどうしましょ?

真塗りはいやというほど目にしますが、本来、皆具としてそろえるものだからでしょうか朱の無地はなかなか・・・

飯器、酒器・・・湯桶、平碗をやっと見つけました。朱の色はそれぞれ少しずつ違いますが、それも興。

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後は、湯の子すくいだけになりました。これがなかなか見つかりません。まさか黒の湯の子掬いをつけるわけにも行きませんし・・・衝動買いからスタートして、探す楽しみをずっと残してくれました。

author:Muu, category:お茶, 23:29
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七十盌展
夕方、娘と日本橋の三越に出かけました。私の茶道の師のご主人様の個展です。先週末届けた茶花も持っているかどうか気になりました。土から出てきたばかりだったアネモネの蕾も開き、クリスマスローズや錦木、シャガなど何とか頑張ってくれていました。今日は追加で紫、桃、白3種の立浪草と白雪芥子、キラン草を届けました。
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添釜は既に終わっていましたが、ゆっくり作品を見て、轆轤を使わない全て手捻りの作陶の苦労話を聞くことができました。社中の先輩お二人が着物姿でお手伝い・・・娘用、私用とそれぞれ先生が選んで下さった作品の茶碗に美味しいお薄を点てて頂きました。私が頂いた茶碗は、鶸色と黒楽のコンビの沓形。娘のは「福は内」の赤楽で、それぞれにぴったり、嬉しいものでした。
個展を見た後、もう暗くなっていましたが、屋上の園芸コーナーに・・・ここの植物の豊富さは相変わらず楽しませてくれました。山野草もほしいけど、今は我慢と思いつつも、「専徳庵」(親椿は加賀侘助)という椿の苗木を買ってしまいました。
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帰宅して調べると、この苗木に付いていた画像より、淡桃色のようです。
 
author:Muu, category:お茶, 23:16
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根来塗
金曜の夜は、明日は会社がお休みだと思うと開放されて、どうもNETをうろうろしてしまいます。
家の建替えで荷物を整理している最中なのですが、また物を増やしてしまいました。
届いたときの家族のブーイングが聞こえて来そうです。
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江戸中期の根来塗会席膳のセットです。もとは10客揃いだったのだと思いますが、膳は8客、皿は9、碗の身は9、蓋は8とか不ぞろいです。もっと古い根来が欲しいとずっと思っていましたが、身の丈で・・・それでも届くのが楽しみです。
author:Muu, category:お茶, 05:00
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初釜
昨日は初釜でした。今年も何とか、出席できました。
13時に始まって、片付けを開始したのが18時、5時間の正座はやはりきついですね。私は次客でしたが、お隣の正客の男性は何度も足の調整に中座していました。待合にしつらえられた大きな火鉢、藁灰がきれいに納まって迎えてくれました。
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都内でこれを作るのは大変です。煙を出すと消防車が来てしまうので、火をつけたら一斗缶の中で燃やすのだそうです。
広尾の花長さんに注文すると言う京都の六角柳の結び、鶯神楽の枝先に2輪の花、曙椿のふっくらした蕾、毎年同じ花で迎えられます。
先生が、初炭と濃茶、社中が薄茶、そして、三友居の懐石弁当+先生手つくりの海老しんじょの椀、御酒は七笑の原酒でした。
お菓子は12月の初旬に注文すると言う源太の花びら餅がお家元と同じように独楽盆に出されます。濃茶は毎年同じ三都嶋台、私は次客でしたので1碗目の黒楽で頂きました。三碗目の赤楽はとても大きく、先生は楽しそうに茶筅を振っていました。大海に茶筅を振る感じで楽しいのだそうです。
今年の福引では、干支の猿が描かれた菓子鉢があたりました。
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今年もこれで、お茶のスタート・・・やはり初釜って気持があらたまりますね。
お土産?に、蓋のない茶入の仕覆を依頼されました。蓋を探さなければなりません。。。古い茶入に合う牙蓋、しかも内径が36mmと大きなものを探すのは大変です。蓋は無理しなくていいからと言われましたが、蓋がないと仕覆が作れませんと言うと、そうなの?つまみの形状や蓋の厚みで製図が変りますもの。
author:Muu, category:お茶, 22:29
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久しぶりのお茶会
前夜、畑でほりあげた落花生をゆでました。鍋に落花生と塩を入れやっとかぶるくらいの水からゆでて行きます。最初強火〜中火で45分ほどすると茹で上がり、水はほとんど落花生が吸ってなくなります。火を止めて、約1時間そのままにしておきます。ゆで落花生は、時間が経つほど味が落ちますから、掘ってすぐゆでるのがポイントです。
懐石担当からの所望は、ゆで落花生と照葉、青菜、柚子でした。
照葉は、今日は柿の葉・・・きれいに洗って、砂糖水に1時間ほど漬けておきます。こうすると、鮮やかな色がそのまま残り、葉が乾燥して丸くなったりしません。
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これが終わって、練香を作ります。香合が堆黒ということなので、椿の葉も畑から取ってきました。香合の大きさが不明のため、何枚か候補の葉を洗って用意しました。さて、これが終わって、半襟付け・・・その後お稽古しようと思っていましたが、その時間は皆無でした。

当日、5時半起床。着物を着て、お茶室に着いたのが8時でした。先ず、茶花を入れ、炭を組み、香、湿灰、薄茶の準備をして、懐石のお手伝い・・・種炭を作ります。ご亭主から、前回炭が消えそうになってあせったから、入念にのアドバイスがありました。通常の炉より浅いので、下灰の量が少なく注意が必要でした。
いよいよ開始です。初炭は何とかうまく行きました。炭がパチパチ会話を始め、香が部屋に満ちるころ、ちょっとほっとしたものです。

濃茶はご亭主が点てます。表さんなので、興味深深で見入りました。頑張って作った益田間道の帛紗が奥高麗の茶碗と共に回ります。普段、自分が作って納めたものが本番で使われる様を目にすることがありませんので、感慨ひとしおでした。

いよいよ、薄茶の点前です。気持を切り替えるために、初炭のときの帛紗と別の帛紗を付けてお菓子を出し、水指を持って点前座に出ました。替茶碗は、建水とともに持ち出します。2種の茶碗はどちらも桃山時代の朝鮮唐津(半反りと編笠の中間形状)と絵唐津(半筒形)。6名のお客様に2種の茶碗交互で1服目がまわりました。「もう一服いかがですか」「私も」「私も」・・・・
それでは、と途中で全員に茶碗のお好みもききながら二服目を点てました。まだ「おしまい」の声がかかりません。金輪寺の棗にお茶を入れるとき、こんなに沢山は不要かもと思いながら準備したものですが、そろそろ底が見えて来ました。そんなに美味しいのならば、私も試したいと、自服を所望、そして数名が三服目を所望され、「おしまい」がかかりました。ちょうど棗のお茶がなくなっていました。拝見には、蓋置(連月歌入り)もの所望があり、3つを出しました。心配した炭もよくおき、よくもち・・・とても長い、そして楽しい今まで経験したことの無い思い出深い薄茶の点前となりました。お客様の前でお点前したのは、4年振りのことでした。
author:Muu, category:お茶, 23:22
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