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花入の仕覆その後

ちょっと停滞していましたね。

さて・・・明日は会社がお休みなので、少し頑張りましょうか。

表の底付けが終わると、裏、表ともに底の縫い代をぎりぎり1mm〜1.5mm程度残して切り落とします。このとき、切れない鋏を使うと失敗してしまいますから要注意です。

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底を貼り合わせ、乾くまでは重しをします。乾いたら、いよいよ綿(青梅綿+真綿)を貼ります。

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表に出ないように注意して、絹の仕付け糸#90で綿と表の縫い代を縫い留めます。表に返して、着せてみましょう。

口前のあきは大丈夫でしょうか?底以外は、まだまだ戻れます。OKならば、脇のあきを縫うのとつがり付けですね。

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author:Muu, category:お仕覆, 02:55
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花入の仕覆(2)

コロナの影響で会社は残業を制限しています。そうであってもなくても、最近はあまり残業をしなくなりました。

帰宅して、ポチポチ針を持つのが至極の時間です。

さて、裏が縫い上がり、花入に着せてみます。まだ、縫い代を整理していないので、不格好ですね。

縫い代を切るのは、表も縫いあがり、2枚を重ねて様子をみてからになります。

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表は古いモールです。穴ぼこもところどころに・・・花入の高さが20cm弱なので、モールの沢山入った部分は今回は使いません。しかし、下の画像の右端に当たる耳を使いたいので、ぎりぎりの縫い代で裁ちます。

うるさくなるなる?やぼったくなる?のを嫌い、耳を使うのは、片方の側面のみです。

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薄手の接着芯をはった裏の胡粉はすぐに消えてしまいますから、作業しながら消えたら書き、消えたら書きを繰り返します。

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いつも丸く丸く縫う、ポイントはただこれだけです。

今夜は、ここまで。

author:Muu, category:お仕覆, 23:57
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久しぶり

ここの仕覆の書き込みを読んでくださってる方のコメントを頂き、久しぶりに書いてみます。

道具は、紫銅の下蕪花入れです。

底と側面の型紙を和紙で作ります。

底の裏地用は、和紙2枚、表地用は和紙4枚+板目1枚です。

裏の側面を裁ちます。印は、胡粉を水で溶いた液を毛先の細い面相筆でつけます。こうすることで、印を付ける際に布を引っ張ったり、圧力をかけることがありません。

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あきどまりより上部の縫い代は、印を付けずに仕上がりに電気ごてで押さえます。そのため、印付けは終始アイロン台の上です。

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ダーツ→脇の順に2枚の側面を小さな針目、返し縫いで縫います。縫うごとに、縫い代をこてで割ります。こては、平らにかけず丸く掛けます。常に丸く丸くの気持ち、何しろ相手は丸いものですから。

author:Muu, category:お仕覆, 23:55
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老松の仕覆

いつも、渡り裂で仕覆を作ることが多いのですが、これは幕末の緞子裂です。

もとは、丸帯だったのでしょう。入手した時は、小さめの座布団のカバーに仕立て替えられ、それを解いた状態のものでした。随分頑張ってきた二重蔓牡丹唐草緞子、最後は老松の仕覆となりました。

「老松」には、「長い年月を経たマツ。転じて、人物や組織の末永い繁栄を願う象徴」とありますから、この裂で相性がいいかもしれません。

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今の緞子と比較すると、手に触る感触は柔らかそのものです。織糸も極めて細いです。裂の力が足りないのでは?と懸念されるかも知れませんが、これは力が十分残っていました。ダーツの先端が少しだけとがってしまって、丸ーく丸ーく仕立てられていませんね。そのためちょっと失敗作です。たまには失敗作を載せるのもいいかしら?

author:Muu, category:お仕覆, 23:56
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盃の仕覆ふたつ

二つの盃(乾隆硝子)(宋定窯刻花)の仕覆が仕上がりました。

随分前にお預かりしたもの、遅くなってしまいました。

ガラスの盃には、ガラスの色に合わせて赤のヨーロッパ更紗、裏は白のカイキです。

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刻花の盃の方は、古い渡りの縞(産地はわかりません)に裏はブルーグレーのカイキです。こちらは、形が不整形で、6枚剥ぎの型紙で作りました。口も変形していますが、凹凸どちらを前に入れても大丈夫なようになっています。ちょっと難しい製図でしょうか?

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author:Muu, category:お仕覆, 23:01
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仕上げ

術後の腕の不自由もかなり解消されて来ました。仕覆モード再開しましょうか?

途中になっていた茶入の仕覆を二つ仕上げました。

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どちらも、古い瀬戸の肩衝茶入です。

表は、柄を調整するのと残布を生かす目的で一枚布ではなく、はぎが入っています。横から見た画像で確認できるでしょうか?

左は残布を生かす目的で、右ははぎを入れないと縞模様と無地の間が大きく間延びするので無地部分を小さくする目的ではぎました。

美術館や書籍などで目にする古い仕覆の多くも貴重な裂を生かすために、よーく観察するとはぎがはいっているものが多くあります。はぎは目立たないようについであるもの、裂が足りなかったのか柄が合わせられなかったもの、またこれを逆手に取って景色としているもの様々です。袋を作った古き人の汗が手に取るように分かります。

author:Muu, category:お仕覆, 23:24
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初心に帰る(6)

パーマネントプレスはどうでしょう?

茶入を取り出しても、形状記憶は十分のようです。このプロセスは、仕覆の作り手から点前をする方へ託す気持ちの何物でもありません。いよいよ仕上げの工程です。タコ糸を緒に取り換えて、最終的な緒の長さを決定します。これは、お好みや使い手が大きな手の男性であるとか様々な要素で決定されます。

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長さが決まったら、先端の四組をほどきます。四組x2=四組に変更するわけです。ちりちりの組み癖をコテで伸ばして糸を整えます。

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8組を4組にして組み直します。7目組み、5目で留め、残りの2目はまた解いてコテで糸を伸ばし、一気にカットします。

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跡は、露の留めです。つがりに用いたものより一回り細めのつがり糸で一文字に留めます。

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「これで、完成でしょうか」「大丈夫かしら」とお道具に尋ねてみましょう。

author:Muu, category:お仕覆, 23:55
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初心に帰る(5)

緒の次は、つがりをよります。

つがりも水道水に通して、自然乾燥させます。乾くといよいよつがり付けです。

片側の口の裏に合わせたテープを作り、12等分の印をつけておきます。このとき、一つ置きに○とか×とかのマークを付けておくと途中で混乱しません。普段は、これを付けませんが、今日は初心に帰って・・・×を入れました。×は針を裏から表に、×なしは、針を表から裏に、この順番を繰り返してつがりを付けます。使用する針はメリケン1号です。針には和針と洋針があります。仕覆なのに何故洋針?メリケン針は、洋裁用の手縫い針で1号から12号まであります。針穴が楕円形で針先が急にとがっていますのでつがり付けに適しています。帆刺し針を使われる方もいらっしゃいますが、メリケン1号よりも針径が大きくなり、今回のような目の詰まった渡りの布に用いると、針穴が大きく開いてしまって、布を痛め、袋のもちが悪くなります。

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つがりの付け始めと付け終わりは、胴突きという作業をします。つがり糸につがり糸を通して突き抜いて固定するおまじないです。静脈注射の血管を探す操作に似ています。うまく行くときは、1度で突き抜くことができますが、そうじゃないこともあります。

修理を頼まれて、仕覆の一部を解くことがありますが、この胴突きをしないで玉留をしているのも見かけることがあります。つがり糸の玉留ですから大きな玉になり、当然表に響きます。でも、玉留の方が絶対楽ですよね。

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つがりが付け終わると、一度お道具に着せてみます。まだ、戻れますから。OKならば、緒をタコ糸に変えて、お道具をラップで包み、全体にしっかり霧吹きをかけます。濡れた状態で口のひだを調整して、自然乾燥させます。仕覆のパーマネントプレスというべきでしょうか?

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author:Muu, category:お仕覆, 23:50
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初心に帰る(4)

昨日、緒とつがりの糸を決めましたから、緒を組み始めます。

緒とつがり、どっちを先に作りますか?緒?つがり?どっちでもいいのですが、緒を組んでいる途中で、イメージが違うと、心変わりに遭遇することがたまにあります。つがり糸のボリュームでは、そんな事はありません。

そのため、私は緒から組み始めます。

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常緒は短いので、簡単に組み上げられます。しかし、組む途中ちょっと気を緩めると怪しい球ができることがあります。そんな時は、玉まで戻るか、組み直しますが、途中で気がつかない場合が多いのです。短い時間、単調な作業ですが、気持ちを張っている必要がありますね。

組みあがると、アルコールランプで毛焼きして無駄毛を除き、水道水をじゃぶじゃぶ掛けて、自然乾燥させます。

じゃぶじゃぶは、緒を柔らかくするおまじないです。

author:Muu, category:お仕覆, 23:31
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初心に帰る(3)

表と裏の袋が縫えると最後にコテをかけて、中表に合わせて底を貼り合わせます。表に返して、おもり(大理石のさいころ型:別に何でも大丈夫です。重さがあれば)を中に入れて乾かします。

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この間に、緒とつがりの糸を決めます。表の横一線の緑から色をもらいたいと思います。いくつか候補の糸を表に合わせてみます。

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候補が決まれば、裏とも合わせてみます。表と相性が良くても、裏とちぐはぐではどうも頂けません。

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そして、糸のかせから糸巻に糸を巻き取ります。全て手作業です。何故手作業かというと、1本の糸を手で感じながらの作業なので、(結び目など)糸の不具合があればすぐに見つけられるからです。手ってすごいですよね。

author:Muu, category:お仕覆, 23:41
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