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小さなハギレ

引越しの準備でいろいろ整理していると、懐かしいものがひょっこり出てきます。つい、見入ってしまい時間を忘れます。

これは、私が古裂を集め始めてまもない頃にJR目黒駅近くの「ギャラリー池田」に時々行っていた時求めたものでした。

その頃は、地味な小さな店舗で、池田重子さんご自身が話の相手をしてくれたことを覚えています。「裂がお好きなんですね〜背中を見ていると解ります」と言われました。何点か求めると、奥から珍しい小裂を出して来ておまけをつけてくれました。

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文化文政時代(19世紀初頭)に印度から渡ってきた更紗の小裂です。まだハサミをいれず、買ったときの値札が付いたままの状態です。この頃は、まめに値札の表裏に情報を書き込んでいたようです。

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手描きの仕事が丁寧になされています。藍と茜の組合せ、やはり藍は脇役だったのですね。

author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 00:08
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生命の樹ぼろ

何だか更紗が続きますね〜

17C末〜18C中ころに作られたと思われるインド更紗_パランポア(Palampore)、この時代のインド茜の赤はとても澄んでいてこの後に続くインド更紗の茜と一線を画してきれいです。時代を経て、穴だらけの状態ですが、全体の構図を思い描くと楽しくなる総手描きの一枚です。大体もとの一枚の半分くらいが手元にあります。

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この大きさならば、道具風呂敷にしたいところですが、さすがに無数の大小穴を補修して風呂敷にまでの持って行く自信がありません。穴の一部は、分厚い手紡ぎの白木綿で補修されていますが、この補修布の糊を外すと裂がまた弱くなります。向こうの人は結構おおらかに補修するものです。

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中央にのびのびと手描きされた躍動感のある花と樹・・・鉄媒染の焦げ茶と茜、どちらも茜・・・茜の唄が聞こえて来そうな古裂です。

author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 00:06
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似てるけど違う

どちらも18世紀のインド更紗の小裂で、よく本に出てくる有名な更紗です。図版は似ている?長い時間をかけて同じ版が受け継がれ、コピー編集されて作られて来た歴史を垣間見るような気がします。左は茜が少し茶がかっていて、右は時代を経たインド茜そのものです。

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二つをアップしてみると

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版の精緻さは、左の少し大柄の方です。挿し色の藍も右はずれ気味ですね。ただどちらが好きかという話は別です。私は右の方が好きなんですが・・・

author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:36
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VOCx1/2

鬼手インド更紗の小裂、よく見ると裏にVOCマークの半分が・・・

VOCは、オランダ東インド会社(Vereenigde Oost-Indische Compagnie)の略名です。これを見つけると不思議!裂に太鼓判を押された感じがします。

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小裂なので、全体は想像するしか有りません。茶杓袋にでも化けましょうかね。

author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:06
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日本向古渡更紗

今まで本でしか見たことがなかった日本向けの古渡更紗が紙ではなく、木綿裂として入手できました。

17世紀〜18世紀、高度な染織技術を持っていたインドに東インド会社などが交易地日本の趣向に合わせて更紗を作成させました。そして、海のシルクロードを経て、日本にもたらされた・・・そんな更紗がありました。

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カラムカリによる手描き扇手のインド更紗です。扇が上下に向き、斜めに配されています。

地は、藍と茜の鉄媒染で、少し緑ががかった黒、扇面は当時はしろ茶だったと思われますが、ご覧のように今はベージュです。

小さな裂ですが、布全体から発せられるオーラは300年の時代を越えた染織の自信を見る側に押し付けます。裂帳を作るなら、こんな裂を入れたい・・・江戸の数寄者もそう感じたことでしょう。実際に美術館で見る裂帳にこの種の更紗を見たことがあります。一度見ると絶対忘れない大切な一枚の更紗裂となりました。

author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:30
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ジャワ更紗
今までインドやペルシャの更紗は一生懸命何十年も集めて来ましたが、ジャワ更紗だけは自分で求めたものは数枚しかありません。お茶の裂地として扱うとき、インパクトが強すぎて難しい・・・そんな思いがありました。
先日求めたスバギと2枚セットで一緒に付いて来たのが一枚のジャワ更紗です。ずっとしばらく机上にあり、何となく眺めていました。おそらく100年は経っているであろう、ジャワに関しては詳しくないので本当に「おそらく」の接頭が付きます。
不思議なことに・・・眺めている内に、引き込まれて行く自分が居ました。
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花鳥紋の繊細な版に驚きを覚えます。インドともペルシャとも違う繊細さです。
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防染の糊置き作業を想像しただけでも気が遠くなります。
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茶箱の仕覆などで面白く使っている作例を見たこともありますから、これからは、ジャワ更紗も少し勉強しよう、そんな気分になりました。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:15
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ボロのスバギ
GW後半は、山野草とウコン裂に追われました。
山野草を梱包するのに何度も泥だらけの手を洗いますので、手がかさかさ・・・その後、ウコン裂を縫うのに手のがさがさが引っかかります。なかなか、物事ちょうどよいものはありません。
そんな中、それでも古裂を探す私です。
出あったのは、古手のスバギ、18C後半〜19C初、インドネシア向けにインドで作成されたものです。
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小穴いっぱいのボロですが、一枚もの・・・糸味、染め、図柄ともスバギらしいスバギで、鋸歯文もほぼ健在です。
時代を経た藍と茜が絶妙に呼応しています。
一枚ものですが、穴ありの状態なのでハサミを入れるのもためらわない気がして、逆に嬉しい古裂です。
風呂敷が欲しい、帛紗が欲しいと誰かが言ってくるような予感がします。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:21
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古い本
昭和34年に京都書院から出版された「美と工藝」の2冊を入手しました。
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それぞれインド更紗、ペルシャ更紗の特集です。特集と言っても、総ページ数48の内、1/3くらいで今の雑誌を考えると別次元です。この時代は、カラー印刷がまだ貴重で表紙だけ、中にはモノクロのページに小さなカラー紙片が時々挟み込まれています。
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モノクロのページも写真ではなく、手書きの版が多いのに驚きます。興味深いのは、インド更紗の約1/3とペルシャ更紗の大半が長尾美術館蔵となっていて、まだ長尾美術館が健在だった頃の栄華を垣間見ることができます。一代で財をなし、一代で使い果たした長尾よねの収集品は、美術館やコレクターの手に分散されました。ここで見る長尾美術館が収蔵していた渡り更紗は、また、どこかの蔵として目に止まるかも知れませんね。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:51
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鬼手更紗
先生から、道具風呂敷にしたいので1M角のインド更紗、しかも鬼手が欲しいと連絡があり、いろいろ出しているうちに出てきた小裂です。
インドの木版更紗です。小さな裂なので、もとがどんな構成の一枚だったのか想像すると面白いものがあります。
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僅かに残っている手ざしの藍が時代の変遷を感じさせてくれます。
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さすがに、1M角で状態のよいものは、先生の予算にはきびしく・・・あらいその復元裂にしたらどうかと提案しましたが、茜の色も糸味も違うからダメと言われました。ぼろの大きな一枚 2x2.6M を送ってみることにしましたが、補修が大変ですから・・・NGになるかも知れませんね。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:55
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ペアの更紗
先日の五島美術館、渋谷玉恵更紗コレクションの中に、同じ版の更紗が焦茶地と茜地のペアで展示されていました。日本には茜地の方が多く渡ったのか、それとも鉄媒染の弱点から茜地だけが多く今に残っているのか定かではありませんが、ペアがあることをこのときはじめて知りました。それまで、焦茶地の蓮華模様鬼手更紗は見たことがありませんでした。ラッキーなことに小裂を入手できたので、並べてみました。
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どちらも18世紀後半〜19世紀、インド・コロマンデル海岸で作成されインドネシアにもたらされた木版のものです。茜地の方は裏にVOCの押印があります。並べてみると、版の大きさと構成はほぼ同じでした。蔓と葉に手で挿した(恐らく柘榴の)染めのタッチも同じです。
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手紡ぎの糸味も同じ、焦茶の方が少し薄くなっています。渋谷さんも2色を並べてみたのでしょうと想像しました。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 20:08
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