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インド更紗の出帛紗

昨年末に頼まれた出帛紗、世界に一枚しかないもの・・・裂はお任せというオーダーの期限が近づいてきました。手持ちの古渡りの更紗にはさみを入れようかどうしようか迷っていましたら、骨董市でちょっと気になる総手描きの更紗を先月発見しました。

しかし、一部切れ込みがあって幅が足りません。

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今月の骨董市で、その古裂は、まだ誰のところにもお嫁に行っていませんでした。とてもきれいで深いインド茜の鋸歯文に引かれる気持ちがいっぱいです。メジャーを当てると、工夫をすれば出帛紗になりそうな気がして、求め、早速スタートしました。

同じ模様の部分を切り抜き、裏から補修をします。かなり大きな穴も目立たないように・・・これを繰り返します。

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接着芯も茜の鋸歯文部は赤、その他の部分は生成りと2種使い分けて貼ります。

幅が足りない部分は、はぎ合わせで幅を出しました。

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さて、お気に召していただけますよう〜

 

author:Muu, category:帛紗, 23:29
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益田間道の出帛紗

ご依頼を頂いて、1年近く経ってしまいましたが、やっと完成しました。

手持ちのパトラ裂で一番パトラらしい裂、残りがもうボロボロで補修の事を考えると中々着手する勇気が出ませんでした。でも、お待ちいただいているのです。

引越しで裂を整理する前にどうしても完成させなければ・・・気持を奮い立たせ、補修すること300箇所あまりで、何とか一枚布で出帛紗を作ることができました。

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目立たぬように同じ柄の大小裂を裏から根気よく貼ってゆきます。裏は薄手の接着芯を2枚貼っています。中厚手一枚でよいのでは?と思われるかも知れませんが、薄手2枚の方が何故か裂に優しくなじみます。

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補修の後、わかりますか?

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結局、最後に残った裂は、この通り・・・もう、出帛紗は取れません。古帛紗ならば、まだ頑張れば取れるかも知れませんね。

御依頼主様、本当にお待たせ致しました。

author:Muu, category:帛紗, 19:20
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更紗の古帛紗

先日のボロ、生命の樹の更紗で古帛紗を作ってみました。ざっくりした風合いが優しい帛紗になりました。

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15cm角程度の帛紗ですが、裂の補修箇所は50以上・・・やはり、根気あるのみです。

author:Muu, category:帛紗, 02:15
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生命の樹_出帛紗

今日は定時?作業所で打ち合わせが終わったまま直帰しました。こんなに早く帰宅するのは何だか不思議な気がしますが、もう今月残業はできないのです。夜は長いぞ〜

構図的にも小さくハサミを入れて仕覆にするのはかわいそう、ちょうど出し帛紗にぴったりサイズの18C初のインド更紗のハギレがありました。補修分を差し引くと、ぎりぎりの用尺ですので慎重に補修裂を切りながら、大きい穴から順に補修して行きます。補修裂が底を尽きたところで補修はあきらめます。補修用の裂が十分にあると、いつまでも補修していたくなりますから、ちょうどよいのかもしれません。薄手のベージュの接着芯を裏全体に貼りました。

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これだけの図柄ですが、生命の樹の更紗の一部と判断できますね。前面手描きの時代の更紗、挿し色の藍がほどよくフェイドしてバランスを取っています。

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糸味もほっこり優しい・・・茜と藍のコラボが楽しい帛紗となりました。ご依頼主の来月早々のお茶会に間に合いましたね。

author:Muu, category:帛紗, 23:45
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なんとか帛紗
ボロのパトラから、何とか1枚出帛紗を取りました。2枚取れるかと購入時店頭で思ったものですが、今の私の気力では無理でした。
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大小の補修箇所は、300 強あります。両面接着のシートが勢いよく減って行きました。ほとんど全体がボロですから、同じ柄の補修裂を見つけるのは簡単です。1枚の帛紗を取った後のパトラは、更にボロとなりましたが、私の中では好きな部類のパトラです。
author:Muu, category:帛紗, 13:06
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パトラの帛紗(再)
もう状態が良い部分がほとんど残っていないパトラ・・・それでも、出帛紗を是非と・・・望まれ、裂を出してみますが、さてどこから取ればよいのかとため息をつきます。
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傷みや穴のある部分と同じ柄の裂を探してきては両面接着で貼ること175箇所、何とか出帛紗の布の形状が見えてきました。
4辺を続き糸で中表に縫い、1箇所から表に返します。袱紗のふくは福・・・縁起をかついで糸は途中で切りません。全部返せたら、糸を引きます。
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縫い代のきせをアイロンで押えて出来上がり。何とか、何とか1枚・・・実は、もう一枚御依頼があります。次は、もっときつい作業になりそうです。
author:Muu, category:帛紗, 23:53
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小さな蕾
お客様から「小さな蕾」が送られて来ました。
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徹夜して納めた益田間道の帛紗の上に立ち布袋図の堆黒の香合が乗っています。時代を経たお道具に時代を経た裂が寄り添う姿を拝見して、嬉しくなりました。でも、もうこの裂は古帛紗が数枚取れる分量しか残っていません。どなたかに愛でていただけたら裂も幸せでしょうね。
 
author:Muu, category:帛紗, 23:27
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益田間道
明後日のお茶会で使いたい・・・そんなオーダーの出帛紗、裂地は蝉の羽のような益田間道(パトラ)です。合わせる接着芯の色がそのまま透けて表にひびきます。手持ちのダンレーヌのR0095の赤にしようかと思っていましたが、もう少しいいのがあるかも知れないと・・・残業を少し早めに切り上げて、新宿のオカダヤへ向いました。少し紫がかった赤の8200がありました。R0095より若干厚めです。厚みを取るか色を取るか、結局色で8200に決めました。
何しろ時代を経たパトラですから、傷みの箇所が半端ではありません。古帛紗の分量ならば、大きなダメージを避けて取れるのですが、出帛紗の分量となると厳しいものがありました。間道部分を絶対に入れたいと思うと、間道と絣柄の境目にダメージが多くありました。50箇所以上の補修の末、やっと接着芯を貼るところまで来ました。合わせてみると、やはりR0095の赤よりしっくり来ました。
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途中であきらめようかと思いましたが何とか完成です。もう一枚別の方からオーダーがありますが、2枚目はもう少し要領よく作れるかも知れません。
18C後半インド、グジャラート州で作られたパトラの今でも衰えぬ絹の艶と風合いに終始心癒してもらいました。
author:Muu, category:帛紗, 05:27
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数奇屋袋
 龍村美術織物の試作裂「ロココ花文」・・・柄が大きいので仕覆には無理としまわれたままでした。数奇屋袋なら面白いかもしれないと登場させてみました。裏は、これまた仕覆には使えそうにないビビッドなオレンジ色の大島紬八掛地をあわせてみました。表の表情を活かすために、同系のオーソドックスな組み合わせです。
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口の周囲は表裏とも出来上がりにアイロンで押さえ、しつけをして・・・細かい星止めで始末します。市販品は、この部分に両面接着テープや接着剤などを使って簡易的にしあげているようですが、経年変化を考えるとあまり頂けない手法です。
口の三角を折って出来上がりです。
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author:Muu, category:帛紗, 23:18
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久々に帛紗
 今から長野に出かけます。高速道路の渋滞情報を見ていると、段々出るのが億劫になっているところです。
今回の目的の1つは、陶二人展に顔を出すこと。
以前に、作品展示用の敷物が欲しいと言っていたのを思い出し、昨夜帛紗を8枚縫いました。
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久々の帛紗です。
お茶で使うわけではないので名物裂にこだわらず、大きさも少し変形のものがあります。
敷物が目立ってはいけない・・・陶芸家の作風を想像しながら裂を決めると、地味目な色調になったようです。古い裂に今の龍村裂を混ぜると、やはりそれだけ目立ちますね。まあ・・・いいかしら。
author:Muu, category:帛紗, 11:49
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