- 久しぶりのREVIT
-
2019.01.14 Monday
どちらかというとArchiCADを触るほうが多く、久しぶりのREVITです。
前回は、2017でしたが、今回は2018 です。
既存のRCを解析用にモデリングする作業、RUTSのエクセルのIN・OUTツールがなければ絶対泣きます。
梁、柱だけで、それぞれタイプが400以上あり、小梁まで入れると900を越します。
分厚い設計図書の部材リストから、階毎にファミリを作ることにし、各階の梁、柱のプロパティを図面のリスト順にエクセルに打ち込み、1シート=1ファミリとします。
シートをコピーして、関数を消し、REVIT側のタイプのソートに合わせるため、windows文字順にタイプ名をソートします。
手入力はここまで。
今度は、REVIT側でファミリを作成し、タイプ名はインポートできませんからエクセルのタイプ数のタイプをREVIT側で作成します。
その他のプロパティはダミーが入っています。400個の梁のBXDは全て、600x2000といった感じです。
必要なファミリに必要なタイプが作成できたら、タイプをエクスポート→最初に作ったエクセルで上書きし、インポートして900あまりのファミリ・タイプは完成します。
これを、REVIT上で1つずつ作成していたら、絶対間違いますし、時間がかかって仕方がありません。
RUTS様様です。
ARCHICADにもこれ欲しいです。
- ST-Bridgeの話(続)
-
2019.01.11 Friday
昨年、このタイトルでREVITとARCHICADの比較を掲載しました。
そのとき、ArchiCAD のオブジェクトの欠落を報告しましたが、欠落なく取り込むための対策があります。ずっと修正しなければと思いつつ遅くなってしまいました。今日は、もう一度説明したいと思います。
ST-Bridge て?
1.ST-Bridgeは、国際規格である中間ファイルIFCでは扱いにくい構造の情報を補うことを目的に日本独自の標準データとして開発されました。拡張子は.stbです。
2.2017年秋以降、種種の構造ソフト(現在では、積算ソフト、鉄骨専用、汎用ソフトなど)がこのファイルの入出力に対応しています。
3. ST-Bridge は、アスキー形式のファイルなので、メモ帳で開いて中を確認することができます。また、高度な編集になりますが、マッピング不可で読み込めないオブジェクトをマッピング可能なカテゴリの定義順に編集しなおすことで、読み込めるオブジェクトに変更することもテキストベースで可能です。
4. ST-Bridge をArchiCADに取り込むには、グラフィソフト社が公開しているアドオン(STBCONVERTERARCHICAD)をインストールする必要があります。5.インストールすると、ArchiCADの開くコマンドに、stb の拡張子が追加されて、選択可能になります。
また、C:¥Program Files¥GRAPHISOFT¥ARCHICAD 21¥ARCHICAD Library 21内にSTBCONVERTERARCHICAD のフォルダが作成されます。6.自社オリジナルのライブラリファイルを使用している場合は、5のSTBCONVERTERARCHICAD フォルダを自社オリジナルのライブラリファイル内にコピーしてあげる必要があります。この操作を実施しないと、STBファイルをオープンするときにマッピングするライブラリが存在しないことになり、前回報告の欠落(CASE1)につながります。
では、どのように読み込みされるのでしょう?
端部中央で部材がことなる鉄骨梁、RCのフーチング(どちらもデフォルトのArchiCADには存在しない部材)で紹介します。
最後に、REVIT2017とARCHICAD21 で同じSTBファイル(PJは、述床2万平米位の11階建)を取り込んだときの比較を載せてみます。
ユーザが用途によって使い分けるといいようです。
建築モデルがARCHICADの場合、私は建築モデルに構造体は入力せず、STBファイルをARCHIに読み込んでPLNファイルとしたものを建築モデルにホットリンクかけています。構造のモデルは頻繁に変更されますから、そんな場合は取りこぼしがなく便利ですし、構造のオブジェクトを1から作る手間は完全に省けます。
- ArchiCAD21の階段
-
2019.01.10 Thursday
バージョン20までの階段に慣れていた者にとっては、21、22の階段のロジックは最初理解しずらいものです。
20までの階段(左)と21の階段(右)
編集時のシステムもカーテンウォール同様分かりにくい、手摺もデフォルトでは詳細表示にするか、モデル表示オプションを変更しないとガラスの板が表示されるだけ、RCの階段ではなく、S造の階段は一工夫しないとデフォルトでは作れません。
それでも、階段のないプロジェクトはほとんどありませんから、慣れるしかありません。やっと、フライトの表示など分かってきて、操作上行き着く問題は、クラッシュでした。あるプロジェクトファイルの1つの階段の入力中または、編集中にクラッシュすると、そのArchiCADファイルでは、その後クラッシュ病が続きます。クラッシュした後は、新たな階段を入力しようとしても、入力ダイアログの表示すらデフォルトに戻らなくなったり、編集ボタンを押したとたんにハングしたりします。
この場合、別の白紙ファイルやクラッシュする前の同PJファイルなどで、必要な階段を作成して、クラッシュ病のファイルにコピーペーストするなどの回避策をとっています。
病気はファイルそのものに記録されるようで、PCを変えて起動してみても変わりません。
自分の環境だけか?と思いましたら、社内のAさんも、Bさんも、他支店のCさんも困った経験をしていることが分かりました。その困ったさの内容は様々ですが、クラッシュの経験はみんな持っていました。
Archicad21のHOTFIXが頻繁に出されています。
HOTFIX:6013、7000 の改善内容を見ると、階段のクラッシュ等の問題がいくつも含まれていますので、早くアップデートしたいわけです。
しかしながら、自分のPCでアクセスする社内のチームワークサーバのHOTFIXバージョン、社外のBIMクラウドのHOTFIXバージョンを単一同じものにしなければならないという問題があって、なかなか自由に上げられません。今は5021です。支店は6013で少し改善されているようですが、クラッシュは発生することがあるそうです。早く、7000で試してみたいものです。クラッシュ病のファイルが改善されるかどうか。
- ST-Bridge を Archi,Revit に
-
2018.07.22 Sunday
たまには、BIMのこと。
B1+11FのS+RC造の構造計算結果をSTBファイルで受け取り、ArchiCAD21 とREVIT2017 に同じファイルを読み込みました。
以下のように、REVITの方が欠落がなくて情報量も多く(多すぎ?)よいのですが、意匠モデルをArchiCADで作成しているので、できれば構造モデルもArchiのファイルにしたいのです。それでは、REVIT→IFC→ArchiCAD と考えがちですが、ArchiCADに変換できない部材は、IFCになったとは言え、すべてプロキシオブジェクトになり、あまり美しいArchiのファイルになりません。
結局、ArchiとREVIT二つを同時に開いて、ArchiCADに欠落部材をARCHIの部材として追加しました。
参考に、変換のまとめ↓
ArchiCAD21 Revit2017 変換ログ行数 272行 3348行 ログ内容 エラーの部材種と個数のみ
部材位置、IDなど情報無
情報、警告、エラーの区別有
部材位置、ID、等おおむね網羅
変換時間
WINDOWS7
7分 106分 変換できない欠落部材 端部中央の部材が違うS梁
水平ブレース(アングル)
鉛直ブレース(BH)
フーチンング
なし
- 中間階抜きの3Dビュー
-
2018.06.06 Wednesday
たまには、BIMのこと・・・ArchiCADで
基準階が多層ある建物の3Dビューで中抜きを作りたいときどうしましょう?
○階~○階の指定は、標準機能で可能ですが、そのうち●階~●階を非表示にしたい場合は、一発でできません。
IFCファイルに保存の場合は、階指定可能ですが、ビューでとなると考えます。
レイヤー管理?何十階もあるとこれは限りなく無理です。
「検索と選択」で要素タイプの「全ての」「2Dタイプ」「3Dタイプ」、どのタイプを選ぶかで検索可能な項目が異なることをつい最近まで知りませんでした。
3Dタイプにすると「配置フロアー」や「高度」が選択項目に設定できます。
中抜きの3Dビューは、これを使います。条件セット名を付けて保存しておけば、チームワーク内で何度も同じ条件検索ができます。
検索をかけて、選択、F5で一発中抜き3Dビューを表示することができます。
- 悪魔がひそむ?
-
2018.03.10 Saturday
ずっとBIMソフトを使っていて、「えっ?あれっ?」と思うことはありませんか。
冷静に考えると、そんなはずはないのに、しかし、現象としておきてしまうのです。大体、PCも自分も疲れてくる夕方から残業時間帯にそれは起こります。
今夜もまた
ArchiCADで構造のPLNモデルを意匠モデルにホットリンクを掛け、それぞれ更新しながら作業をしているときです。
構造モデルで断面形状で作成している鋼材が、意匠側でホットリンクを更新しても、反映されないのです。断面形状名称はあっているのに、もとの構造モデルの更新が付いて来ません。
そして、ついには、断面形状名称まで変な知らないものに化けて来ます。そんなはずは絶対ない。。。そう思いますよね。でも起きるのです。
こういった場合は、焦らないで、PCの電源を落とし、少し落ち着いて、ホットリンクも一度はずして、付け替えます。
やっと、戻りました。
やはり、ソフトの裏に悪魔が住む?
- グラスホッパー入門
- NWD→PLN
-
2017.09.11 Monday
たまには、仕事のことでも。
Navisworksの巨大データをもらいました。これをArchiCADのデータにしてほしいと。
逆はいやというほどやっていますが・・・さて、Navisworksから生成できる3Dデータは、DWF、DWFx、FBX、および KML です。
狙ったのは、FBX、AutodeskからFBX comverter が出ていたので試してみましたが、AutoCADにimportするところまで行き、変換設定まではいいのですが、うんともすんとも・・・無反応です。
3DMをimportするときも、しばし無反応なので、またですか?と待ってみましたが、時間の限界でした。
次の頼みは「らいのせらす」です。
さすがに時間はかかりましたが(約45分)、ワイヤーフレームの巨大な3dモデルが再現できました。ここまで来れば、もう安心です。
ライノセラスで3DMファイルに保存、ArchiCADで開けばいいわけです。
また、ArchiCADがご臨終かと思うほど待ちましたが、しっかり再現できました。やった〜
NWD → FBX → 3DM → PLN でOKでした。
- ST-Bridge雑感
-
2017.08.10 Thursday
最近この話題でばたばたすることがあります。
構造計算ソフトからST-BRIDGEやSSCを吐き出し、ArchiCADやRevitに取り込む、考えてみれば構造計算ソフトって、BIMの走りだったんですよね。昔から部材のプロパティと3D位置情報を全て包含していたわけですから。
数年前までは、構造計算結果を印刷した情報をもらって、RevitやArchiに入力しなおしていました。そして、その作業にいつも不思議さを覚えていた気がします。
ArchiCADにもST-BRIDGE コンバータ、RevitにもSt-Bridge LINK が用意されました。これで、構造計算から直接BIMソフトに構造モデルが渡ります。
しかし、今までの試行の中でもう少しの感がぬぐえません。
たとえば、Archiでアングルが再現できない。また、ハンチ付の梁は再現できない、これはもともとArchiにはない梁オブジェクトですから・・・
これをSIRCAD経由に変更すると、アングルは取れますが、ハンチ付の梁はNG、通りの芯ずれが発生ETC、やっぱりArchiCADで手をいれるしかありません。
じゃ、Revitはどうかしら?
アングルもハンチ付の梁も再現でき、通りの芯ずれも発生しません。マッピングも狩野で構造情報もしっかり再現できます。しかしながら、読み込みにものすごく時間がかかります。スペックの高いPCでもです。急いで建築モデルと重ねたいなんてオファーには応じられません。さほど大きなモデルじゃなくてもです。急ぎの場合は、多少我慢してもArchiCADを使うしかありません。
結局、どっちもどっち。
もう少し何とかしてほしいものですね。
- カーテンウォールツールでタイル壁
-
2017.06.16 Friday
自宅の新しい建物を作り込みたいと思っています@ArchiCAD20
できれば、木軸などもモデル化して竣工モデルができればいいと思っています。
さて、キッチンで使うタイル、19世紀パリの地下鉄の壁に使われたサブウェイタイルをイメージして造られたスペイン・タイルを見つけました。
↓サンワカンパニーのイメージ画像(1枚のサイズは、150x75x8)
目地も入れて、よりリアルにモデル化したいものです。サンワカンパニーのイメージは、馬目地ですが、自宅は芋目地の予定です。ArchiCAD のカーテンウォールツールを使いましょう。基本パターン(下画像左)を目地幅3mmで作ります。
このパターン(153x156)をカーテンウォールのカスタムオブジェクトとして名前を付けて保存します。カーテンウォールの厚みのミニマムは32mmです。このタイルは8mmなので、32-8=24mmは、透過のマテリアルを当てておきます。マリオンやトランザムは全てd=0で設定し、カーテンウォールを配置します。色目は少々違いますが、何となく、それらしいタイル壁になりました。