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昔の手仕事
片付けをしていたら、解きかけで放置してあった古い・・・多分江戸期の中着が出てきました。必要な部分だけ取ってそのままにしてあったようです。
そのまま処分しようかと思いましたが、ながめている内にその着物に携わった人たちの手が思い起こされました。
今は絹のしつけ糸を使いますが、昔は麻・・・それも糸になるまえの麻が普通です。どんなに薄物の絹の着物でも麻のしつけです。麻糸はずれないので、しつけ糸としての効果は抜群、そして安価だったのだと思われます。中綿は?というと中着の場合は、決まって真綿です。 白もあれば赤や青の真綿が使われていることもあります。胴裏は必ず薄絹の紅絹(モミ)、そして紅花で染められています。
表の江戸縮緬はぼろぼろでしたが、紅絹には力が残っていました。
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八掛に使われていたのは、家織の薄手の紬地で藍一色。隅っこに藍を何度か掛けた様子が残っていました。今にも染めた藍の粉が飛び出しそうな綺麗な藍染めです。表の一部に使われていたのが、絹紬の型染めです。江戸縮緬と違って、こちらは布の力は十分残っています。紅花と藍の2色で、型の長さは20cm・・・それを反復して染めた様子が型に残った印から解ります。1M染めるのに、藍と紅花それぞれ5回ずつ計10回の染めの工程を経たことになります。
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紅花や藍タデを育てた人、紅花から紅玉を作った人、染めた人、型染の版を彫った人、型を何度も反復して染めた人、麻を育て、繊維を取り出した人、蚕を育て絹を引いた人、手機で織った人・・・この中着に関わった昔の人達の時間を超えた手仕事にあらためて脱帽したくなりました。
author:Muu, category:布_着物, 15:30
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