RSS | ATOM | SEARCH
遠州緞子
この連休は、とにかく家の片付け・・・そう決心して向かえたものですが、様々に時間を浪費いえ楽しんでいる感じです。
家族からは、とにかく収集した裂を整理して、部屋を空けてね・・・と忠告されているのわけです。ダンボールに種類ごとに分類し、リストノートに記載していないものは、サンプル小片を貼って明細を書く、サンプル小片を切りながらまた裂を眺めて・・・こんな感じですから一向に進みません。しかし、何も考えずに各ダンボールに機械的に詰めても、いつかはやらなければならない事、先送りしないで今やることにしました。
渡りの更紗などがここではよく出て来ますが、今日眺めてしまった和裂の一枚をご紹介致します。
20160430ensyu120160430ensyu6
皆さんよくご存知の遠州緞子の古い帯地です。金糸が織り込まれていますので正確には、遠州金緞という名称になります。
この本歌は、京都国立博物館にあります。「市松の桝中に七宝と2種の牡丹花を交互に配し、その一単位は地を五枚繻子とし、文を緯五枚綾としているのと、逆に地を緯綾とし、文を繻子組織としたものとを上下左右交互になるように配置している。更に、緯に白茶と浅葱(あさぎ)の二色を用い、白茶二段、浅葱一段の繰り返しとして色調に変化をつけている。」とあります。
さて、裂の細部を見てみましょう。
20160430ensyu520160430ensyu4
金糸が交織されているのでわかりにくいのですが、本歌に近い織組織になっていて、織方を変えることで市松を表現しています。浅葱の牡丹花の周囲は、金糸で縁取りされ繊細さが強調されています。手機でこれを織った訳ですから、その作業を想像すると気が遠くなります。
使われている糸は?
20160430ensyu220160430ensyu3
金糸は絹糸を芯糸にして金箔を巻いた撚り金糸、かなり細番手のものです。昨今の帯に使われる金糸は、純金箔の代わりにポリエステルの薄いフィルムにアルミニウムなどの金属を蒸着させたものが多いそうです。
模様を織り出す絹糸は、ふわふわの釜糸です。釜糸は、私が仕覆の緒を組むのに時々使うものですが、通常の絹糸よりかなり高価です。
きっと柔らかくて締め易い帯だったのでしょうね。ネットで検索すると今の遠州緞子が沢山ヒットしますが、裂の表情や繊細さは似て非なるものですね。
author:Muu, category:お茶の裂地, 23:55
comments(0), trackbacks(0), - -
Comment









Trackback
url: http://blog.nakaji.moo.jp/trackback/975668