- 初心に帰る(6)
-
2019.04.01 Monday
パーマネントプレスはどうでしょう?
茶入を取り出しても、形状記憶は十分のようです。このプロセスは、仕覆の作り手から点前をする方へ託す気持ちの何物でもありません。いよいよ仕上げの工程です。タコ糸を緒に取り換えて、最終的な緒の長さを決定します。これは、お好みや使い手が大きな手の男性であるとか様々な要素で決定されます。
長さが決まったら、先端の四組をほどきます。四組x2=四組に変更するわけです。ちりちりの組み癖をコテで伸ばして糸を整えます。
8組を4組にして組み直します。7目組み、5目で留め、残りの2目はまた解いてコテで糸を伸ばし、一気にカットします。
跡は、露の留めです。つがりに用いたものより一回り細めのつがり糸で一文字に留めます。
「これで、完成でしょうか」「大丈夫かしら」とお道具に尋ねてみましょう。
- Comment
-
- わあ〜ぁい! 完成でしょうか?
お道具の返事は如何でしたか?
「初心に帰る」シリーズを拝読して、お道具と会話を交わしながらの仕覆づくりや、仕覆の作り手から点前をする方へ託す気持ちなど、仕覆づくりの奥深さに触れることができ、嬉しいです。
この裂地の名前や由来が気になって、裂地の本を紐解くこの頃です。 - 暁庵, 2019/04/05 9:20 PM
- お楽しみいただけましたら幸いです。ただ袋を作るだけの事ですが、その思い入れや道具に対する敬意を少しだけ書いてみました。
裂の紹介記事も追加しましたので、参考になさってください。 - Muu, 2019/04/06 2:47 AM
- わあ〜ぁい! 完成でしょうか?
- Trackback
- url: トラックバック機能は終了しました。