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「失われた色を求めて」再放送

昨年亡くなられた 染司よしおか5代目吉岡常雄氏の「失われた色を求めて」がNHKのハイビジョン特集で深夜再放送され、見入ってしまいました。あらためて「日本の色」について感動をおぼえました。

正倉院に保存されていた古代紫の裂・・・退色なくきれいな紫を示しています。これを再現するために、紫草の栽培開始、失敗を繰り返し、やっと紫草の根を入手、そして染の試行・・・番組で紹介されたのは、紫草、日本茜、紅花、蓼藍、刈安などでした。

それぞれに、計り知れない情熱と努力をもって再現する様が紹介されました。

三峰神社に保存される国宝の鎧に使われている飾り紐、1000年前の日本茜と明治時代に補修で使われた化学染料の茜色は見事に天然染料の底力を示していました。前者は茜色、後者は退色してベージュ色になっていました。平安時代に作られたものがそのまま退色しないで残されているのは驚きです。

氏の染織品が、英国のV& A博物博物館に永久保存されることになった理由がわかる気がします。特別展示は6月まで会期延長されているようです。

 

手元にあった吉岡氏の本を出してみました。

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日本の色は、見開きに植物染料見本裂が32種、印刷ではなく裂が貼られています。今思うと貴重な本です。

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手間暇を惜しまず時間と汗を使う古代の染織のすごさをあらためて感じました。

author:Muu, category:布_着物, 12:26
comments(2), -, - -
Comment
去年、出帛紗でお世話になりました。
その番組、私も観てました。
感動しました。
誰かにシェアしたくなって、ずっと年上の古布コレクターの方にお電話してしまいました。
私は、元気です。
お元気でいらしてくださいませ!
コバヤシ, 2020/05/15 12:11 AM
コバヤシ様
コメントありがとうございます。
3年かかって育てた日本茜の根から、1反の布しか染められない。この布を染めたらまた3年待たなくてはならない。それでも継続するパッションはすごいと思いました。
日本茜や紫草の根、紅花の花、藍のクスモ、どれも記憶の奥に焼き付いています。
こちらは元気にしています。
どうか、お元気でいらしてください。
Muu, 2020/05/15 8:25 AM