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近江赤麻
日中すこし汗ばむような日が続き、夏向けの数奇屋袋を作りたくなりました。
芭蕉布でと思いましたが、気持が変わって近江赤麻(あかそ、赤苧)の着物を解いてそれで作ってみることにしました。先ずは、着物一枚を解きました。解いている内に、赤苧のきらきらした素朴な糸味と手でくくった糸からしか織り出されない絣の物語を読み解くようで、裂に入り込んでしまいます。今の機械織物では絶対表現できない人の手が作り出す表情と技が幾重にも折り重なってこの裂ができたことを思います。
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素朴な柄ゆえなおさら人の手が見えます。
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赤麻は、こんな植物です。
縄文時代から、この植物の繊維から糸が作られたと記されていました。
author:Muu, category:布_着物, 23:42
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シンプルな潤み染
 染織の技法を絞りに見せる型染めに潤み染があります。
よく見ると、絞った形跡がありませんし、型に反復があります。でも、ちょっと見は絞りに見えますね。
大小2種のシンプルな潤み染です。
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どちらも、三浦絞りの模倣です。シンプルもまたいいものです。
author:Muu, category:布_着物, 00:02
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忘れていました
 初釜に着た着物・・・帰宅して和室に掛け・・・もう何日もそのまま・・・今日で1月が終わりです。
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やっと、タンスにしまいました。気になっていながら、着物は何も言いませんから、つい先延ばしにしてしまったのですね。

忘れていました・・・その2
夜、四国の母から電話がありました。
私の誕生日には決まって電話をくれていたのに、今年はありませんでしたので、いよいよ解らなくなったのかしら?風邪でもひいたのかしら?とあんじていましたが・・・「ごめんなさい、忘れていたの」と笑いながら。。。。安堵の声でした。
author:Muu, category:布_着物, 23:46
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潤み染め
 昨日、潤み染め(うるみぞめ)の古裂を久々に求めました。
何百年かの時代を経て、木綿の糸はガーゼっぽくなっていますが、いい仕事をしています。
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潤み染めは、一見、絞りの藍染のように見える型染めです。蜘蛛の巣絞り、三浦絞り、平縫い絞りなど何種類かの絞り技法を模して、蜘蛛、蜘蛛の巣、コウモリ、松皮菱などの模様を構成しています。
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絞り風に見せるために、色数分の3種の別々の型を用いて染められたことがわかります。
先人の手仕事に感服するこのような古裂には、最近めったにお目にかかれなくなりました。
author:Muu, category:布_着物, 00:57
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大和絣
 琉球絣の着物をなおしていて、絣もいいな〜とふと思いました。
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普通の絣(久留米や伊予、山陰など)とネガポジ逆転の白地に藍の絣に大和絣があります。アイボリーの中に藍のかすれが混じる素朴さがなんとなく好きです。
今日は、古い着物を出して来て一枚解きました。
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糸を縛って染めた様子が糸の間からあふれ出ています。今の絣にはないほっこりとした優しい糸味があります。手仕事が作り出す模様は、一つ一つ微妙に違い、同じものはありません。
しかしながら、時代を経た黄ばみが部分的に強く出ています。解いた布をバケツに入れて現在漂泊中です。塩素系の漂白剤は使えませんから、何度か水をかえて気長に付き合えば黄ばみが少し取れるでしょうか?
author:Muu, category:布_着物, 23:32
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琉球絣
 身幅が狭くてお茶のお稽古着には問題ありの着物を直しました。
最初両脇から幅を出そうと思っていましたが、この着物・・・おくみ幅が普通より狭いことに気がつき、おくみと前身頃の位置で幅出しをしました。
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筋消しで活躍するのは、コテです。和裁用のコテは持っていないので、普段お仕覆用に使っている小さなコテを使いました。20年以上きせがかかって折れていた布の部分ですから、そう簡単には行きません。お稽古着だから、これでいいかしらと。

この着物はとても細い木綿糸で織られたもの、持っている綿薩摩に近いしなやかさがあり、大好きで以前はよく着ました。その分、目立たぬ汚れもありますが、木綿なのに光沢があり玉虫効果がよごれを隠す錯覚の視覚を作ってくれます。
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次回のお稽古には、身幅を気にせずに着られそうです。
author:Muu, category:布_着物, 23:27
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刺し子
 少し寒くなってくると、人の手のぬくもりが恋しくなります。
ほっこり人の手を感じる裂に刺し子があります。花園でいつもの店主が、倉庫からこんなの出てきたよと声を掛けてくれました。
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特に何にするあてが有るわけでもありません。しかし、一針一針に手の暖かさがあふれ出るようで愛おしくなりました。針目が綺麗にそろっていて、刺し手の性格まで裂の向こうに見えるような気がしました。
author:Muu, category:布_着物, 00:17
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博多帯
 お天気がよくて、外に出たくなりました。
そう、日曜日です。久しぶりに花園神社の骨董市に行ってみました。裂を扱うお店は2軒だけ出ていました。随分前にこの神社のお店で知り合った古布で洋服を作る方と「何年ぶりかしら」と言いながらばったり出会い、今何してるの?会話を楽しみました。

お茶のお稽古着に今まで2部式に改造した着物を着ていましたが、やはり2部式の弱点で立ったり座ったりを繰り返すと裾とウエスト部の納まりが崩れがちで、裾を踏んでしまったりするのが気になっていました。おまけに炉の季節に上布は変かも・・・かと言って、会社帰りにお稽古場でちゃんと着物を着る時間的な余裕はありません。
思いついたのが、着物は対丈にしておいて、貝の口などの簡単な帯結びだったら数分で着られるかもしれないという案です。
半幅帯を探しましたが、浴衣用の若干派手目な帯ばかりでお茶のお稽古にはどうも・・・今日、ちょうどいいかも知れない八寸博多帯を見つけました。未使用、未仕立ですが、、、それはデッドストックものゆえリスクもあります。
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値段が値段ですから・・・店先では、さすがに巻を全部解くことははばかられ、帰宅して解いてみました。巻き終わり10cm の部分に紙芯の色移りを発見しました裏だからいい?でもね・・・これが、リスクよねと納得。
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帯の長さは私の場合、それほど必要ありませんから、綺麗なところでカットしてまつりしました。出来上がりの帯丈は3.8m 、まだ長すぎたかも知れません。しゅるしゅるときぬ擦れのする普段使いのいい帯になりそうな予感です。
author:Muu, category:布_着物, 15:59
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小倉木綿・再会
 桃の節句といえど寒さの中・・・・骨董市の日でした。
ずっと古くからここに来ているWさんの所をのぞくと・・・目に留まる縞物がありました。
藍の色が冴えています。「小倉?」と聞くと、「茶が抜けてるけどね」と。
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規則正しく、2本の内右側の茶の縞が抜けています。鉄媒染の古い丹波布と同じですね。
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一筋抜けていても、生地はさすがに小倉らしく、しっかり張があり、糸の味も十分でした。
昔はけっこうお目にかかったこの白地の小倉、今はほとんど会えなくなりましたので、ちょっと嬉しい気分です。
author:Muu, category:布_着物, 00:51
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輪奈ビロード
 今日は、娘と私の喪服の片付けをしました。
去年の今頃・・・この喪服を一年に4回も着ることになるとは夢にも思っていませんでした。

さて、私の喪服用の道行は、輪奈ビロードという生地を使ったもの、しなやかで着心地がとてもよいものです。輪奈織の部分とビロード織の部分で柄が構成されています。
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「輪奈ビロード」というものを知ったのは、もう30年も前でしょうか?黒羽先生のパッチワークの作品に素材として用いられていました。それは、不思議な存在感のある素材でした。
輪奈織は、鋼線を経糸で輪に包むようにして織り上げ、後で鋼線を抜いてループ状に毛羽たたせたものです。右側の画像でその様子がうかがえるでしょうか?絹糸の小さなループが優しい手触りを与え、小さなループの立体は、見る方向でその光を変えます。私の大好きな素材の1つです。
author:Muu, category:布_着物, 11:34
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