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シンプル更紗

ヨーロッパ更紗の中には、生産国を限定しにくいものが多いのですが、この赤、白、黒の3色に少しだけ地厚木綿にあられが入る阿蘭陀更紗は、迷いません。

阿蘭陀更紗(1) 阿蘭陀更紗(2) 阿蘭陀更紗(3) ここに掲載した阿蘭陀更紗たち、どれも共通です。

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大きな草花やペイズリー柄は、仕覆に用いると用い方によってとても野暮ったくなりますので、どちらかと言うと道具風呂敷用ですが、このような小さな幾何学紋は気楽に仕覆に使えます。組み合わせる裏地の色や緒の色で様々な表情が楽しめるのも嬉しい限りです。新しいデジカメでピンポイントズームをやってみました。

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白い四角だけにフォーカス・・・うまく撮れましたかね?阿蘭陀更紗らしい糸味が撮りたかったのですが。

author:Muu, category:更紗(ヨーロッパ), 09:46
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マイ・トワルド・ジュイ(10)

先日アップしたジュイ裂より少し新しい、19世紀中〜後半?かと思われるジュイ裂です。

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半世紀以上のギャップは裂の表情に如実に表れます。天然染料の西洋茜ではなく、合成染料が混用されている感じの発色で木綿布は、しっかり機械織りされ、糸もそろっています。では、少し前に東急文化村で開催されたジュイ展で販売されていた復刻版のジュイ裂に近いのか?と言うと・・・いえいえそうではなく、全く別物です。やはりアンティークの風格をかもし出しています。復刻版で道具風呂敷を作りたいとは思いませんが、これなら十分風呂敷に使えます。

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ストーリーのテーマは解りませんが、馬に乗る紳士、猪に鹿など狩りの様子が繊細に描かれています。多分タイトルがあったのでしょうね。長さが1.2mほどなので、残念ながら全容ははかりかねます。

author:Muu, category:更紗(ヨーロッパ), 23:00
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マイ・トワルド・ジュイ(9)

今夜も終電?いえ終電の一つ前の電車に飛び乗れました。

終電が、0時18分発、一つ前が0時4分発で・・・一つ前だと、何とか1時前に自宅に着きます。花金の電車内は、お酒や汗のにおいで満ちていて疲れた頭にひびきます。

そういえば、自然消滅した感の「マイ・トワルドジュイ展」ですが、時々再開しますので、検索してご覧ください。

新しいデジカメではじめて古裂を撮ってみました。

19世紀初頭のトワル・ド・ジュイでテーマは、「女王メアリースチュワートの生涯」です。

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ホワイトバランス:オート       蛍光灯

これでも、前のデジカメに比べて赤味が強い気がしますが、まあまあと思いながらも西洋茜の色に近づけたいものです。

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まだ、機能をよく理解していませんが・・・マクロはかなりきれいに撮れます。

それにしても繊細な版ですね。古いほど繊細というのは、他の渡り更紗にも共通して言えます。ストーリーテラーの布は、見始めるとのめりこんでしまいます。布の補強のためでしょうか?裏に薄いリネンが重ねられ、大きな格子でステッチが入っています。ステッチの針目の小さいこと!ミシンかと思ってしまいました。

author:Muu, category:更紗(ヨーロッパ), 02:57
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マイ・トワル・ド・ジュイ(8)

西洋アカネの赤そのものと言った感じの「エンジェル」のトワレです。

1835年に作られたとコメントされたものを求めましたが、品物が届いて、あまりにも状態がよい、よすぎるので、本当にその年代なのか質問してしまいました。不思議なもので、穴があったり、一部退色していたりすると古さに安心するものなのですね。

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今までのトワレの構図と違って、背景にびっしりハートが埋め尽くされています。先だって見た文化村のジュイ展でも2,3点同じように背景が埋め尽くされた構図のトワレがありました。ローラー捺染だからできることですね。

author:Muu, category:更紗(ヨーロッパ), 02:21
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マイ・トワル・ド・ジュイ(7)

今日は小さなハギレです。

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花芯の雌しべが大きく飛び出した花は、ジュイのトワレによく見られます。この小さなプリントに描かれた2種類の花(トケイソウとニンドウ?)は、そのまま西洋更紗を継承したウィリアム・モリスの室内用装飾布「コンプトン」に見られます。以前に文化学園服飾博物館で更紗展が開催されたときに両者を見比べたことがあります。

インド⇒フランス⇒イギリスと更紗は世界をめぐって来たわけですね。

author:Muu, category:更紗(ヨーロッパ), 21:37
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マイ・トワル・ド・ジュイ(6)

今日はこれから菩提寺でお墓参りをして長野の木島に向います。

お目当ては、明日の飯山花火大会です。昨日飯山市役所に電話をしたら、キャンセルが出たのか有料観覧席が2つ続きで空いていました。即GOT。信濃川の中央で花火を打ち上げ、その河岸の席(4畳分)でまじかに花火を見られると期待満々です。うちの家族に3人の友人が加わって6名での夏のイベントになりそうです。

 

さて、西洋茜マーダーの発色は本当にバラエティに富んでいます。このトワレは、魅力的なパープルで、少少珍しいものかと思います。1840年にアルザスで作られたローラー捺染で、デザインは、ミュールーズ出身の画家George Zipeliusによるものです。

物語のタイトルは、LA BAL(舞踏会)、楽団や舞踏をする男女の様が面白い構図で描かれています。

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全体は縦に2枚の布が接ぎ合わされていて、裏はざっくりとしたホームスパンで5cm角ほどの斜め格子で総手縫いのキルティングが施されています。丈は2M以上あり、上部に取り付け金具の後が残っています。元はベッド飾りだったのでしょうか?時代を考慮しても状態はとてもよいものです。

 

author:Muu, category:更紗(ヨーロッパ), 08:22
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マイ・トワル・ド・ジュイ(5)

これは、下にスカラップが付いたベッドの布飾りの一部で幅が70cm弱とピースが小さいため全容がつかめず、作成された年代や工場、デザインの作家の名前や物語の全体が解りません。

19世紀中〜後半にフランスで作られた美しいオーバジン色のトワルドジュイです。マンドリンを奏でる男性の横に淑女が居て、左の方には二組の男女と犬2匹、何の物語を綴ったものでしょう?初期のトワルドジュイ裂に見られる少少おかしい怪しい樹木の描写もこの時代には少しばかり自然になって来ています。西洋茜を鉄媒染で出す微妙な赤〜紫の変化の中で赤みの強い紫が美しく残っていると思います。

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版の繊細さは、最後の画像を見ていただくと、糸一本分にも相当する細かさで染められているのがわかると思います。小さいけれど私の好きな一枚です。

author:Muu, category:更紗(ヨーロッパ), 21:27
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マイ・トワル・ド・ジュイ(4)

1820年頃、フランスのナントにあるファーブル・プティピエール社で作られた「ブルゴーニュ地方の結婚」というタイトルの一枚です。ジュイではなくナント製なので、正確には「トワル・ド・ナント」と呼ぶほうが正しいのかも知れませんが、一般的には、総称で「ジュイのトワレ」と言われます。

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深みのあるマーダー(西洋茜)レッドで楽団を先頭に教会から出てくる婚礼の様子を非常に繊細な銅版捺染でつずっています。

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この木綿布は、印度産なのか仏産なのか判断が難しいところですが糸味からすると印度産かも知れません。

印度茜の赤も裂一枚ごとに微妙に発色が違いますが、同じように西洋茜の赤も裂一枚ごとに違います。薄れても、焼けても今尚茜の赤を主張できるのは、植物染料ならではの力なのかも知れません。

author:Muu, category:更紗(ヨーロッパ), 23:15
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マイ・トワル・ド・ジュイ(3)

 最近、トワル・ド・ジュイの復刻版のプリント生地をよく見かけるようになりました。200年にも渡って人を魅了し、人気が衰えないのはすごいことですね。
これは、復刻版ではなく実際1800年代初頭にフランスで作られたジュイの更紗のボーダー裂です。状態がよく残っています。
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ボーダー裂は、スカーフなどの縁取りに使用する目的で作られました。幅は9cmほどです。
木版捺染の技法がよくわかる活き活きとしたボタニカルデザインです。今では木版捺染の更紗に出会うことは本当に稀になりました。

20150217 の記載を引っ張り出してみました。

author:Muu, category:更紗(ヨーロッパ), 00:25
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マイ・トワル・ド・ジュイ(2)

 1780年頃にフランスのジュイで作られたトワル・ド・ジュイの銅版更紗の裂を紹介します。私が持っている中でも古手です。
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構図は、「四大」図で空気・火・土・水をオリンパスの神々によって表現したものの一部です。下絵は、パリ装飾美術館にあります。
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ベースの木綿布は、フランスで作られたのではなくインドから渡ったもの、ざっくりとしてインド更紗の鬼手を思わせます。
西洋茜の赤がくすみながらくっきりと残っています。時代を経て、所々に穴があり、それを丁寧に補修して大切に時を過ごしてきた様子がうかがわれます。
一枚でそのまま道具風呂敷にしたら素敵でしょうね。

20150403のブログを引っ張りだします。

author:Muu, category:更紗(ヨーロッパ), 08:05
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