RSS | ATOM | SEARCH
似てるけど違う

どちらも18世紀のインド更紗の小裂で、よく本に出てくる有名な更紗です。図版は似ている?長い時間をかけて同じ版が受け継がれ、コピー編集されて作られて来た歴史を垣間見るような気がします。左は茜が少し茶がかっていて、右は時代を経たインド茜そのものです。

161103sarasa3

二つをアップしてみると

161103sarasa2161103sarasa1

版の精緻さは、左の少し大柄の方です。挿し色の藍も右はずれ気味ですね。ただどちらが好きかという話は別です。私は右の方が好きなんですが・・・

author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:36
comments(0), trackbacks(0), - -
VOCx1/2

鬼手インド更紗の小裂、よく見ると裏にVOCマークの半分が・・・

VOCは、オランダ東インド会社(Vereenigde Oost-Indische Compagnie)の略名です。これを見つけると不思議!裂に太鼓判を押された感じがします。

20160904VOC320160904VOC1

20160904VOC220160904VOC4

小裂なので、全体は想像するしか有りません。茶杓袋にでも化けましょうかね。

author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:06
comments(0), trackbacks(0), - -
日本向古渡更紗

今まで本でしか見たことがなかった日本向けの古渡更紗が紙ではなく、木綿裂として入手できました。

17世紀〜18世紀、高度な染織技術を持っていたインドに東インド会社などが交易地日本の趣向に合わせて更紗を作成させました。そして、海のシルクロードを経て、日本にもたらされた・・・そんな更紗がありました。

20160616sarasa220160616sarasa1

カラムカリによる手描き扇手のインド更紗です。扇が上下に向き、斜めに配されています。

地は、藍と茜の鉄媒染で、少し緑ががかった黒、扇面は当時はしろ茶だったと思われますが、ご覧のように今はベージュです。

小さな裂ですが、布全体から発せられるオーラは300年の時代を越えた染織の自信を見る側に押し付けます。裂帳を作るなら、こんな裂を入れたい・・・江戸の数寄者もそう感じたことでしょう。実際に美術館で見る裂帳にこの種の更紗を見たことがあります。一度見ると絶対忘れない大切な一枚の更紗裂となりました。

author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:30
comments(0), trackbacks(0), - -
ジャワ更紗
今までインドやペルシャの更紗は一生懸命何十年も集めて来ましたが、ジャワ更紗だけは自分で求めたものは数枚しかありません。お茶の裂地として扱うとき、インパクトが強すぎて難しい・・・そんな思いがありました。
先日求めたスバギと2枚セットで一緒に付いて来たのが一枚のジャワ更紗です。ずっとしばらく机上にあり、何となく眺めていました。おそらく100年は経っているであろう、ジャワに関しては詳しくないので本当に「おそらく」の接頭が付きます。
不思議なことに・・・眺めている内に、引き込まれて行く自分が居ました。
201605013jawasarasa1201605013jawasarasa3
花鳥紋の繊細な版に驚きを覚えます。インドともペルシャとも違う繊細さです。
201605013jawasarasa4201605013jawasarasa2
防染の糊置き作業を想像しただけでも気が遠くなります。
201605013jawasarasa5
茶箱の仕覆などで面白く使っている作例を見たこともありますから、これからは、ジャワ更紗も少し勉強しよう、そんな気分になりました。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:15
comments(0), trackbacks(0), - -
ボロのスバギ
GW後半は、山野草とウコン裂に追われました。
山野草を梱包するのに何度も泥だらけの手を洗いますので、手がかさかさ・・・その後、ウコン裂を縫うのに手のがさがさが引っかかります。なかなか、物事ちょうどよいものはありません。
そんな中、それでも古裂を探す私です。
出あったのは、古手のスバギ、18C後半〜19C初、インドネシア向けにインドで作成されたものです。
20160508sarasa120160508sarasa3
20160508sarasa420160508sarasa2
小穴いっぱいのボロですが、一枚もの・・・糸味、染め、図柄ともスバギらしいスバギで、鋸歯文もほぼ健在です。
時代を経た藍と茜が絶妙に呼応しています。
一枚ものですが、穴ありの状態なのでハサミを入れるのもためらわない気がして、逆に嬉しい古裂です。
風呂敷が欲しい、帛紗が欲しいと誰かが言ってくるような予感がします。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:21
comments(0), trackbacks(0), - -
古い本
昭和34年に京都書院から出版された「美と工藝」の2冊を入手しました。
20160418book120160418book2
それぞれインド更紗、ペルシャ更紗の特集です。特集と言っても、総ページ数48の内、1/3くらいで今の雑誌を考えると別次元です。この時代は、カラー印刷がまだ貴重で表紙だけ、中にはモノクロのページに小さなカラー紙片が時々挟み込まれています。
20160418book420160418book3
モノクロのページも写真ではなく、手書きの版が多いのに驚きます。興味深いのは、インド更紗の約1/3とペルシャ更紗の大半が長尾美術館蔵となっていて、まだ長尾美術館が健在だった頃の栄華を垣間見ることができます。一代で財をなし、一代で使い果たした長尾よねの収集品は、美術館やコレクターの手に分散されました。ここで見る長尾美術館が収蔵していた渡り更紗は、また、どこかの蔵として目に止まるかも知れませんね。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:51
comments(1), trackbacks(0), - -
鬼手更紗
先生から、道具風呂敷にしたいので1M角のインド更紗、しかも鬼手が欲しいと連絡があり、いろいろ出しているうちに出てきた小裂です。
インドの木版更紗です。小さな裂なので、もとがどんな構成の一枚だったのか想像すると面白いものがあります。
20160403indo120160403indo2
僅かに残っている手ざしの藍が時代の変遷を感じさせてくれます。
20160403indo3
さすがに、1M角で状態のよいものは、先生の予算にはきびしく・・・あらいその復元裂にしたらどうかと提案しましたが、茜の色も糸味も違うからダメと言われました。ぼろの大きな一枚 2x2.6M を送ってみることにしましたが、補修が大変ですから・・・NGになるかも知れませんね。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 23:55
comments(0), trackbacks(0), - -
ペアの更紗
先日の五島美術館、渋谷玉恵更紗コレクションの中に、同じ版の更紗が焦茶地と茜地のペアで展示されていました。日本には茜地の方が多く渡ったのか、それとも鉄媒染の弱点から茜地だけが多く今に残っているのか定かではありませんが、ペアがあることをこのときはじめて知りました。それまで、焦茶地の蓮華模様鬼手更紗は見たことがありませんでした。ラッキーなことに小裂を入手できたので、並べてみました。
20160212sarasa120160212sarasa4
どちらも18世紀後半〜19世紀、インド・コロマンデル海岸で作成されインドネシアにもたらされた木版のものです。茜地の方は裏にVOCの押印があります。並べてみると、版の大きさと構成はほぼ同じでした。蔓と葉に手で挿した(恐らく柘榴の)染めのタッチも同じです。
20160212sarasa320160212sarasa2
手紡ぎの糸味も同じ、焦茶の方が少し薄くなっています。渋谷さんも2色を並べてみたのでしょうと想像しました。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 20:08
comments(0), trackbacks(0), - -
スバギの小裂
YAHOOのオークションを散歩中見つけた小さな裂です。落札してみると、4年前にパトラと間違ってパトラ柄の更紗を求めた出品者様でした。しかも、名前を覚えていてくれたことに更にびっくりです。
20160208sbagi120160208sbagi2
20160208sbagi320160208sbagi4
鋸歯文の構成からすると、もうれつに古い手のスバギではありませんが、茜の色がとてもきれいです。茜の古裂を100枚見ると100色の茜色に出会えます。これは、少しオレンジがかった茜色です。鉄媒染の茶の部分がすっぽり抜けているところ、透かしてみると何だか楽しいものです。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 21:06
comments(0), trackbacks(0), - -
円形のペルシャ更紗
ちょうど直径が1M くらいの円形の更紗、何に使われていたのでしょう?円の全体で手描きの線が楽しめます。
20160119sarasa320160119sarasa1
20160119sarasa620160119sarasa4
20160119sarasa220160119sarasa5
時代の汚れがあるものの、藍と茜の色がみずみずしく残っています。この色は、インドでペルシャ向けに作成された更紗、全体を細かく描くのにどれだけの時間がかかったのか想像するだけで気が遠くなります。
author:Muu, category:更紗(インド・ペルシャ), 00:23
comments(0), trackbacks(0), - -