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益田間道
明後日のお茶会で使いたい・・・そんなオーダーの出帛紗、裂地は蝉の羽のような益田間道(パトラ)です。合わせる接着芯の色がそのまま透けて表にひびきます。手持ちのダンレーヌのR0095の赤にしようかと思っていましたが、もう少しいいのがあるかも知れないと・・・残業を少し早めに切り上げて、新宿のオカダヤへ向いました。少し紫がかった赤の8200がありました。R0095より若干厚めです。厚みを取るか色を取るか、結局色で8200に決めました。
何しろ時代を経たパトラですから、傷みの箇所が半端ではありません。古帛紗の分量ならば、大きなダメージを避けて取れるのですが、出帛紗の分量となると厳しいものがありました。間道部分を絶対に入れたいと思うと、間道と絣柄の境目にダメージが多くありました。50箇所以上の補修の末、やっと接着芯を貼るところまで来ました。合わせてみると、やはりR0095の赤よりしっくり来ました。
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途中であきらめようかと思いましたが何とか完成です。もう一枚別の方からオーダーがありますが、2枚目はもう少し要領よく作れるかも知れません。
18C後半インド、グジャラート州で作られたパトラの今でも衰えぬ絹の艶と風合いに終始心癒してもらいました。
author:Muu, category:帛紗, 05:27
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数奇屋袋
 龍村美術織物の試作裂「ロココ花文」・・・柄が大きいので仕覆には無理としまわれたままでした。数奇屋袋なら面白いかもしれないと登場させてみました。裏は、これまた仕覆には使えそうにないビビッドなオレンジ色の大島紬八掛地をあわせてみました。表の表情を活かすために、同系のオーソドックスな組み合わせです。
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口の周囲は表裏とも出来上がりにアイロンで押さえ、しつけをして・・・細かい星止めで始末します。市販品は、この部分に両面接着テープや接着剤などを使って簡易的にしあげているようですが、経年変化を考えるとあまり頂けない手法です。
口の三角を折って出来上がりです。
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author:Muu, category:帛紗, 23:18
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久々に帛紗
 今から長野に出かけます。高速道路の渋滞情報を見ていると、段々出るのが億劫になっているところです。
今回の目的の1つは、陶二人展に顔を出すこと。
以前に、作品展示用の敷物が欲しいと言っていたのを思い出し、昨夜帛紗を8枚縫いました。
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久々の帛紗です。
お茶で使うわけではないので名物裂にこだわらず、大きさも少し変形のものがあります。
敷物が目立ってはいけない・・・陶芸家の作風を想像しながら裂を決めると、地味目な色調になったようです。古い裂に今の龍村裂を混ぜると、やはりそれだけ目立ちますね。まあ・・・いいかしら。
author:Muu, category:帛紗, 11:49
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モールの出帛紗
 昨夜補修したモール裂で出帛紗を作ります。少し途中のプロセスをメモしてみました。
出帛紗のサイズは、縦:7寸2分5厘(≒27.5cm)、横:7寸5分(≒28.4cm)で型紙を作ります。
中表に重ねた裂に型紙を乗せて重しをします。縫い代をそろえ整理するために、建築で使用する曲尺(かねじゃく)を角に当て、カッターで切り落とします。
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型紙の周囲を胡粉で印つけします。
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型紙をずらして、縫い線を印します。薄手の裂で4mm、厚手で5mmくらいの幅を持たせます。出来上がりの印に垂直に町針を打ちます。
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手縫い糸(糸巻きにつながった状態)で端から縫い線の胡粉の内側を縫います。角では胡粉の外側を数針縫います。縫い終わりは、返し針で縫いとめ、出来上がり線をコテでおさえます。
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返し口を作るために、縫い糸をはしご状に緩めます。
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表に返し、返し口のはしご状の糸を引き、糸巻きに巻き取ります。最後は、数針返して出来上がりです。
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ただ四角く3辺を縫うだけのことですが、単純だからこそ、丁寧に作業することが出来上がりに響きます。帛紗のふくは福に通じるとし、縁起を担いで決して糸を途中で切りません。
author:Muu, category:帛紗, 23:51
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さくら
 東京も桜が咲き始めました。
先日の骨董市で求めた丸帯で古帛紗を作ってみました。
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落ち着いた黄色に5色の桜がちりばめられています。裏はネガポジの配色になっています。
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かわいらしい古帛紗になりました。
author:Muu, category:帛紗, 00:34
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毛筆の手紙
 古希のお祝いに古い裂で出帛紗作って贈った方からお礼状が届きました。
便箋5枚に毛筆で書かれていました。
毛筆の手紙って・・・・もう何年ももらったことがありません。
文字の中に、そして、文字と文字の間に気持がこもっていて、ほっこりさせられます。
気に入って頂いた様子で、「これからの茶会に使わせて頂きます」と何よりの言葉がありました。
author:Muu, category:帛紗, 21:04
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プレゼント用帛紗の作成
 今回は、古帛紗ではなく帛紗です。
一枚は江戸中期、もう一枚は、幕末のどちらも丸帯だった裂を使いました。
さすがに時代のものは、補修なく作成は無理でした。
【江戸中期】
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【幕末】
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古い裂、特に帯として使われたものは、織巾の中で縦方向の延びが均一ではありません。
帯として人のくびれたウェストに巻いた結果として、織巾の端のほうが延びが大きくなっています。そのため、横方向の柄合わせが難しくなります。しかし、画像下段の帛紗のような柄は、輪の部分以外全て柄を合わせたくなるものです。このような時は、輪で中表に折って、しつけをするのではなく、広げて両側にしつけを掛けます。
唯、まっすぐ縫うだけと思われる帛紗も用いる裂によって様々です。
author:Muu, category:帛紗, 23:22
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日々の古帛紗(20)
 このシリーズ・・・随分長い間さぼってしまいました。
間道柄の帯地から作ったものです。
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author:Muu, category:帛紗, 00:27
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日々の古帛紗(19)
 干支の龍にちなんだ古帛紗です。
名古屋帯の解き地から作りました。生地はそれほど古いものではありません。
龍文の織りだし緯糸は、裏に渡っています。そのためそのまま作るとその部分だけ地厚になりますから、渡った緯糸を始末してから縫います。時代が新しい帯地ほどこのタイプが多くなります。
龍文と雲文は、よく一緒に使われますね。
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author:Muu, category:帛紗, 02:18
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日々の古帛紗(18)
 名物裂としてよく知られている「藤種緞子」。
古い丸帯を解きました。織留め線を入れて少し遊びの古帛紗です。
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author:Muu, category:帛紗, 02:00
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